脳梗塞 顛末記1 顔を洗ってアジャパー ヘンな顔

昨年の夏のある日、朝 起きてシャワーを浴び、顔を洗って鏡で顔を見ると、いつもと違って右半分の顔が、たれ下がっていました。なんじゃこれはと、言ってもアジャパーとしか聞こえませんでした。

それから、右手 右足に力が入らず腰がふらふらします。 私は鏡に写った自分の顔を見て これはただ事じゃないと思いながら、でも何か変な異様な感じの顔、これはこれで面白いとノンキな事を考えて たれ下がった状態の右半分の顔を上に持ち上げて笑っていました。しかしそんな事をしていてもダメです。だんだんこれはヤバイ状態なのだろうと思い、浴室から出ようとしましたが、足が動きません。

ウヒャー。マズイ。パンツがはけない。しかし状況がそういう事では無く逼迫しています。

近くにカミさんが居ましたが、私にもプライドがあります。パンツをはけない状況をカミさんに見られると恥ずかしいし、男の沽券にかかります。

なんとか、全身全霊の力を込めて、パンツをはき、カミさんに ろれつが回らない事を悟られまいと隠しながら、俺さ、変な顔 と言うと、カミさんが跳び上がって、キャー 大変 早く病院に行きなさいと、大声で騒いでいました。

その時の私は、何を思ったか、まったく、うちのカミさんも何年 俺の女房をやっているのかねえ。こういう時には、キャー大変 パンツが後ろ前 とでも、ひとつボケろよと思いました。しかし、そういう状況ではやはり無く、私はいつも掛かっている病院に徒歩でも救急車でもなく、自転車で行ったのです。

それも一人で。

この続きは次回という事で。