オトレンブログ
音練 社長 ひとりごと 平成27年1月15日
投稿日:2015年1月15日|最終更新日時:2024年3月18日|カテゴリー:日々徒然
脳梗塞 顛末 完
リハビリで愕然 御輿の掛け声だぜー そして復帰だぜ 人生楽しい 見る物すべてうつくしい
昨日は、4人部屋から個室に移動したところを書きました。
私は相変わらず、腕に何本も点滴を刺され検査につぐ検査で相当疲れていました。
何日目かにリハビリを受けることになり、運動療法室に連れて行かれマッサージを受けましたが、右半身に感覚が戻らず、さすがの私もへこみました。
リハビリはマッサージを受けその後、平行棒がある所を行ったり来たり、そして看護師さんに猛烈に叱咤激励されながら右足、右手の上下運動 しかしこの運動は、まだマシな方で結構、精神的にきつかったのが、以下のリハビリで
1.釘のような物を、片手で3本を手に取り、穴が開いた板に3本ずつ片手で穴に入れていくというもの
2.円筒形の物に5本ずつ付いた靴紐を蝶々結びにする そして ほどくこと
3.50センチ角の四角い箱の面に、それぞれ三角形 丸 四角 星形 台形 だ円などの穴が開いていて、その穴に、三角形 丸 四角 星形 台形 だ円の積み木を入れるというもの
もっと沢山あったと思いますが、忘れてしまいました。
これらのリハビリを最初受けた時バカにするなよと思ってやってみると何と出来なかったのです。
私は、幼稚園児以下の子供でも出来る事を、60近い俺にさせるのかと、憤懣やるかたなしという思いで仕方なく、やってみましたが出来ず、これで俺の人生は終わりだと思ったのです。
かなり精神的に参り、打ちのめされました。
ニュースでよく電車の人身事故がありますが、私も変な事を一瞬 考えた事があります。
これからの音練の運営、カミさんの事 子供達の事 借入金 私が寝たきりになり家族に迷惑を掛けること などなどが、頭の脳裏に浮かび、暗澹たる思いで救いはありませんでした。
しかし、この病院に来る時に花園神社にお参りした事を思い出し、花園神社の大神様 もう1回 五月の例大祭で、御神輿を担がさせてくださいと念ずると、不思議な事に、御神輿を担いだ時に発する、セイヤ セイヤの掛け声を私はぶつぶつ言っていて、次の日のリハビリでの運動では、セイヤ セイヤの掛け声で、右足右手の上下運動 平行棒の歩行訓練 釘を3本、穴にいれる訓練 蝶々結び 積み木を箱に入れる事が、だんだん出来るようになり、セイヤ セイヤの声も大きくなって ついにはリハビリ卒業になりました。
しかしよく考えてみると、花園神社の神様のご加護もありますが、この病院の超先進医療と、患者さんを絶対直すというお医者様と看護師さん達の覚悟 それに、リハビリに根気よく指導をしてくれたリハビリの先生たちがいたからこそ、私は治ったのです。
私は暗鬱な気持ちも何処かへ行ってしまい 私の血液検査では物凄く急上昇で、良い数値が出て来て毎日毎日、血糖値を計る為に血液を取る針を指に刺されますが、その事さえも結果見たさに嬉しくなり、永遠に続くと思われた入院生活も終りを告げ、社会復帰をしたのです。
私は1回死んで、もう1回、生き返らせていただいたのです。
今まで何も気にもしなかった生活の場面や、街のあらゆるもの、音練の室内 音練のスタッフやカミさん さえも美しく見え やっぱり生きてなきゃダメだ。人生は楽しいものだと、実感しています。
人生2回目の私です。 これからもよろしくお願い致します。
これで脳梗塞のお話は終り。