オトレンブログ
音練 社長 ひとりごと 平成25年11月26日
投稿日:2013年11月26日|最終更新日時:2024年3月18日|カテゴリー:日々徒然
江戸っ子1号 水深7800メートル 撮影成功
やはり日本の下町の工場は世界一です。
少し前までは、元気がありませんでした。中国や韓国に身売りをする町工場が多く、中国や韓国の企業は、日本の町工場の技術を盗み、あたかも自分の所で開発したような、うたい文句で世界に堂々と売っていました。
しかし、日本の中で頑張って来た町工場が集まって海底探査機 江戸っ子1号を開発して、この度、世界初の超深海で撮影した鮮明な映像が、それも3D映像で捉える事が出来ました。
このプロジェクトを呼びかけた。町工場社長の杉野行雄さんは、”4年間の成果が表れて感無量”と涙ながらに言っていました。
本当に日本の神技的な技術力、町工場の職人さんの超人的な努力、無理難題を押し付けられても出来ないと言わない根性。
寸法、重さが製品的に無理だと言われれば、それまでやって来た事を白紙に戻してやり直す精神力 これこそが日本の町工場の底力だと思います。
他にも他の町工場で、すごいところがあります。
まずは明星電機です。この会社はスゴイです。町工場なのに JAXA 宇宙航空研究開発機構 それにNASA が頼りにしている会社で、小型衛星ハヤブサに搭載された。蛍光エックス線 また月探査衛星 かぐや に搭載した14種類の機器のうち、ハイビジョンカメラを含め、8台が同社の製品です。それから北朝鮮ミサイル発射で話題になった。J・アラート 東日本震災時に水没した仙台空港の復活に貢献をした航空管制塔システム 地中の地雷を可視化できる地雷探知機 スペースシャトルに搭載をした中性子モニター 沢山ありすぎて書ききれません。
その他に、東大阪の町工場の中で、中小企業の倒産が相次ぐ中、中小企業の社長の青木豊彦さんが中心になり、中小企業6社が集まって、人工衛星 まいど1号を打ち上げ成功しました。
青木さん達は ”夢を打ち上げるんやない、夢で打ち上げるんや”と資金難、そして日々の受注をこなしながら、必死に頑張り、打ち上げに際し、激しい振動や真空状態に耐える電子機器などの開発を成し遂げました。
また、べらんめえの、まさに江戸前の中小企業の社長で、岡野工業の岡野雅之さんは、痛くない注射針で世間を驚かせました。
岡野さんが開発した注射針は、糖尿病のインシュリンを打つときに劇的にその苦痛を無くしました。
その針は、普通の針と違って、外径0.2ミリ 内径は0.08ミリ そして、根元から先に行くに従ってもっと細くなる、テーパー状にする工夫で、注射液が針の中を通っていく際、抵抗がグッと下がり、スムーズに注射液が入って行くと言う針です。
この針の凄いところは、大企業がいくら考えても不可能と思われていた理想の形を、
岡野社長は、”他の誰にもできないなら、俺がやる” と中小企業の経営者の意地で、なんと金型で、作った事です。
金型と言えば、プレス作業です。プレス作業で、精密なテーパー状の内径0.08ミリの注射針を作ってしまった事です。
まさに、医学界で、現場のお医者様や患者さんに取っては、朗報でした。
以上の物は、世界一の事です。他の町工場のスゴイ技術力の話は枚挙に尽きません。
数年前、民主党時代、蓮舫議員が仕分け作業の時に、文部科学省が推進する次世代スーパーコンピュータ事業が俎上に載った際話題になった蓮舫議員の「2位じゃダメなんでしょうか?」という問題がありましたが、あの時はまさに、ひどい時代でした。国自身がそういうバカな事を言っていたので、中小企業も相当、モチベーションが下がりお隣の国に沢山の中小企業が身売りを決断しました。
民主党の暗黒の時代が過ぎ、自民党の時代になっても、不景気が続いている昨今、中小企業は何とか生き延びています。日本の中小企業の良い所は、家族的な経営です。爆発的にヒットしても、経営者は、自分で利益を独り占めなどはせず、従業員に分配をするところが多いです。
アメリカなどは、経営者が信じられないほど、利益を独り占めし、簡単に自分の会社を従業員ごと、他の会社に売り飛ばします。
俗にいうM&Aというやつです。
是非、日本の中小企業の社長さんにお願いします。頑張りましょう。隣の国に会社を売れば、その場は潤う事は判ります。
しかしそれまで、頑張って来た技術も特許も売り渡すことになります。
若い有望な人たちよ! 大企業に勤めるのも良いけれど、足元で頑張っている中小企業こそ日本の活力です。
私も中小企業のオッサンの1人として、江戸っ子1号の話を聞いて、私も何か出来ない物かと発奮して、こんな長い文章になってしまいました。すみません。
ここまで、お読み頂きまして、ありがとうございます。疲れたでしょう。私も疲れました。