オトレンブログ
音練 社長 ひとりごと 平成25年8月1日
投稿日:2013年8月1日|最終更新日時:2024年3月18日|カテゴリー:日々徒然
デブはお嫌いですか?
今日の読売新聞の人生案内に、40代の主婦の相談がありました。その御婦人の旦那様は、体重が100kg を超えていて、身なりを気にしない旦那様と一緒にいるのが嫌で仕方が無いと言うのです。その旦那様は食事の量が物凄く、若い頃と同じような量を食べていて、健康に気を配らない事が嫌で、その姿が許せないと言う事です。
その旦那様は優しくて、奥様は以前は尊敬していると思っていたそうですが、今はその旦那様の姿がいやになり痩せるまで口をきかないと旦那様に言い、今では横に来られるのも嫌だと言う事です。
回答者は旦那様の病気の事を深刻に考えなければならず、痩せるまで口をきかない事をしていると、何ヶ月も口をきかない状態が続くと言う事を心配し、例えば30分間ジョギングを3日したら、口をきいてあげるとかして夫婦で作戦を考えましょうと言うような事を書いてありました。
私からすると、その奥様と回答者は甘いね。わかっちゃいないね。
いいじゃないですか。旦那様が浮気をしている訳でもないし、働かない訳でもないし、家族に迷惑を掛けているギャンブル狂とか、アル中とかのダメ親父でもないし。奥様を愛している、ただのデブなだけじゃないですか。大変なんですよ。男は。
家族の為に一生懸命働いて、会社の中で上司や得意先に下げたくも無い頭を下げているんです。
私の友達の話を書きましょう。その友達は中堅の会社に勤めています。彼は物凄くいい奴です。
学生時代はアメリカンフットボールをやっていました。痩せ形で筋肉質の奴でした。それがサラリーマンになった時に結婚をして、子供が2人出来ました。
会社の中で役職を貰い、部下が飲み会をすると言ったら、薄い財布の中から、幾らか出さなければならず、残業手当も近頃は付かず、部下の失敗を一緒になって上司や得意先に誤り、会社の会議に出す資料を必死に考え、子供達が寝ている間に、満員電車に飛び乗り、自分を殺して人畜無害のよきサラリーマンを演じ、肉体的にも精神的にも参った状態で帰宅しても、奥様と子供達には大事にされず、そばに寄って来られるのも嫌がられ、自分の部屋は無いので、キッチンのテーブルで明日の会議の資料を書いていると、奥様に邪魔だと言われ、仕方なしに電車に乗ってファミレスで企画書を書いているそうです。
毎回ファミレスで企画書を書いていると、コーヒー 一杯では申し訳ないので、食べ物も注文します。そうすると痩せ形の筋肉質が太って来て、家族の奥様や子供達に、お父さんだけファミレスに行って、遊んでいると言われ非難されるそうです。
彼はうちに居場所が無いので仕方なしにファミレスに来ているとは言えず、そのうち借りているガレージに置いてある彼の車の中で、企画書を書くことにしました。そうすると、冬のある日、エンジンをつけて暖を取っていると、ガレージの持ち主から通報されたそうです。彼は自分を証明する為に奥様をガレージに呼んで警察官に自分の旦那だと言う事を証明させ、事なきを得ましたが、奥様から、なんで私が、警察官に説明をしなければならないの? ご近所に恥ずかしいと、彼をなじり、またその時に彼は、車の中にあんパンやジャムパンカレーパンなど沢山のパン類を持ち込んでいた為、奥様から、だから、あんたはこんなに太るのよと。延々と責められました。しかし彼は何も言わず、ただゴメンと言ったそうです。
彼は自分さえ我慢をしていれば、家族が幸せになると思っていたのです。今でも彼は、ファミレスや車の中で、会社の会議の為の報告書、企画書などを書いています。私は今度、彼の為に音練を貸してあげようと思いますが、音練は飲食禁止なので、私のガレージの中の車の中であんパン、ジャムパン、カレーパンを思いっきり、彼と食べて、世の中の旦那の悲哀を語り尽くしたいと思います。