オトレンブログ
音練 社長 ひとりごと 平成25年7月12日
投稿日:2013年7月12日|最終更新日時:2024年3月18日|カテゴリー:日々徒然
国技館とラマダン
言わずと知れた、相撲の国技館です。
今は、名古屋場所で、両国の国技館は少し寂しい感じですが観光客が写真を撮ってポーズをとっています。
最近、面白いものを見つけました。 Google マップで、国技館入口前をストリートビューの人形を置くと、お相撲さんが、勢ぞろいして手を振っています。中には、ハートを作っているお相撲さん2人も居ます。世界に配信されていますから、これは人気ですよ。日本相撲協会もやるもんだと思いました。
日本の相撲は国技と言われていましたが、最近、国技は相撲だから、それをする場所だから国技館と言うのだとか、いいや、相撲は国技ではなく、国技は武道で、武道の中に相撲が入っているのだと、意見が有り、物議を起こしたことがありました。私は相撲は国技であって欲しいと思いますが、外国の人が大勢、相撲取りになっているのをみると、余り考えないほうがいいのかも知れないと思いました。
外国の相撲取りで、エジプトから来た大砂嵐金太郎という関取をご存じでしょうか? この人はイスラム教徒です。イスラム教徒は豚を食べられません。と言うか、牛肉、鶏肉、その他の肉でも、日本のスーパーで買って来たものは、食べられません。
なぜかと言うと、ハラールと言って、豚以外の肉を買って来るときに、そのハラールという儀式をしたというシールが貼っていないものは基本的にイスラム教徒の人はダメなのです。なぜかと言うと、イスラム教徒の人は、その動物の殺し方が正規の手順に従ったものではないものは食べられないのです。また正規の手順で、買って来たものも、まな板の上や、鍋釜それに包丁までも、一度でも、ハラールに従っていない物が、煮炊きされたり、切られたりしていた場合も使えません。そして食べられません。
それは不浄な食べ物と見なされます。じゃどうするの? と、皆さんも思いますよね。私も思います。そんな力士は日本に来なくてもよろしいと思うでしょう! ちゃんこ鍋どうするの?
大砂嵐金太郎は、宗教は捨てないでも、日本で相撲を絶対やりたい。日本の相撲部屋の親方に手紙を何通も書いたそうです。でも誰からも返事が来ませんでした。失意の中で、日本に来てしまいました。行くあてが無いのに。
九州場所で大嶽部屋の親方に会い、大嶽親方は彼の熱意を見て「宗教とか外国人とかは関係ない。最近の日本人に見られなくなった熱いものがある。」という事で、弟子になることを許されました。親方は彼の事を考えイスラム教徒方式で、彼の為に、新しい鍋、釜、フライパン、包丁、まな板、食器 等を揃えたと言う事です。もちろん、食事もハラールに従った物を出しました。
するとどうでしょう、2012年1月に新弟子検査を受けて、2013年1月場所では幕下にあがり、その後5月には幕下優勝をして、7月には十両になったという事です。これはすごいですよ。本当に凄い。
1年後には十両になると言う事は、モンゴル人、ソ連人、グルジア人、その他の国の人、そして日本人が、新弟子検査を何百人も受けて、関取と呼ばれる十両になるにはどれほどの困難と倍率かという事です。たった1年で。
またこの人は、イスラム教徒の人ですから1日5回の礼拝、そして今月 7月10日から始まったラマダン これは断食の月と言われ、8月8日まで続くと言う事です。このラマダンの時には、日没から朝の、日の出の間 真っ暗な時に食事は取れます。それ以外は基本的には断食です。大砂嵐は、昨年のラマダンも日の出から日没 つまりは太陽が出ている時は何も食べなかったと言い、今年も同じことをすると言っていました。
私はイスラム教徒ではありませんが、この大砂嵐金太郎関のように、宗教は捨てない。しかし、自分の好きな事にはまっしぐらという、姿勢には共感をします。私も音練で皆様にどのように便利に使って貰えるか、どの点が至らないのか、もっともっと考える事をします。
音練もっともっと便利になれ作戦 まっしぐら。今日はいつもより少し真面目でしょ。