一筆箋

私はよく、取引先に書類を送る時、一筆箋に書類の内容やお礼の文章を書き添えますが、この一筆箋の用紙に物凄く凝った時期があり、ただの書類を送るだけなのに、一筆箋が1枚 150円以上するものを作りました。

手すきの和紙に、透かし文字を入れて、そこに、白粉文字という物を入れ、うちの会社のロゴを一筆箋の上に入れて、悦にいっていました。

この一筆箋は日本橋にある有名な100年以上前から続く和紙用品のお店に注文をして、出来上がった時、代金を払う際、金額もさることながら、何か、大それた事をしてしまった様な感じにもなりました。

その一筆箋を、書類を送るときに、何かを書いて、同封をしましたが、字が下手くそで、何枚も書き損じをして、瞬く間に、10枚以上無駄にしました。あーぁ 1500円以上無駄にしてしまった。と思っても、あとの祭りで、次こそは洒落た文章で、キチッとした字で書くぞと思って、また、失敗します。その時には3000円以上無駄にしていました。マヌケです。

最終的に、レポート用紙を破って書いた物が、一番綺麗な文字でした。それを同封しました。

一筆啓上 見栄張るな チラシの裏でも用が足る