高齢者はサイヤ人を目指す。 5

 

 

 

 

今日はピアノの練習の日です。 私は先生が来る前に、防音室で 必死に ピアノ練習をしていました。

 

あーあ。 なんでこんなに1週間って早いんだよ。

 

今日は猫と遊んで、 ダンゴでも食って家の中でゴロゴロして パソコンで 昔の映画でフーテンの寅さんを見ていたかったのに。

 

なんで、俺は。 ピアノの練習なんかしてるんだよ。

 

などと自分自身、ふて腐れて、 やる気ゼロ。

 

俺は不幸の塊だなこりゃ。

 

などとバカなことを思っているときに、 先生が防音室の ドアを叩き、 驚いた私は

必死に、 勉強しているふりをしていました。

 

そんな勉強をしている振りを見て先生は、 えらいですね。 今日も頑張りましょう。

私も燃えてきました。 今日もビシビシ行きますよ。

 

などと、 勝手に燃えさかる先生。  それに引き換え。 やる気ゼロの私。

 

先生は、 運動をしましょうと言い。 まず肩の 前回し、後ろ回し。 前ならえの格好をして、 手のひらを上にして、 それをぐっと 下に曲げる運動、 そして手のひらを下にして、 同じ運動。

 

それから、 昔の アメリカ映画の テーマ曲 を まず右手だけで 弾いてみましょう。

と言って、 先生は指が違う、高い方の音では無く、低い方の音などと、指摘をして、だんだん、私も、クッソー となり、やる気が出て来て、 こうなりゃ。フーテンの寅さんどころではない。

 

俺はサイヤ人だ。 それもスーパーサイヤ人だ。 スーパーサイテー人じゃねーぞ。

ここで負けるわけにはいかん。と、 思っている最中に、 先生は、 私が書いたブログを、 読んで、 おばちゃん先生って何ですか?  本当に失礼ね。

 

私も結構 歳がいっているけど、 自分自身でおばちゃんと 思ってはいるけど。

 

人に言われると腹が立つ。

 

お嬢さんよ。 女はいくつになってもお嬢さんなの。

 

私は変な汗をかいて、 えっ  すすつ すみません。 お嬢様。

 

でも、大阪の男性は、 若い人から、おっちゃんと呼ばれると、 喜ぶのに、 中年の女性は おばちゃんって呼んではいけないのでしょうか?

 

先生は、私のその発言に、 核弾頭が爆発したような、 勢いで、 当たり前でしょう。

 

私は お嬢さんよ。

 

なんで、あなたみたいな年寄りに おばちゃんと言われなきゃいけないの。

 

えっ  はい お嬢様わかりました、と私。

 

本当に失礼ね。 次からおばちゃんなんて 言うんじゃないよ。

 

お嬢様よ。  わっわわわ 分かりました。 お嬢様。

 

そうこうしているうちに一時間がたち、 ピアノの練習は終わりました。

 

私は、 汗をびっしりかき、 今日やった練習は、 ほとんど忘れてしまい、

精も根も尽き果てていました。

 

うちのスタッフが掃除に来て、 私の疲れた顔を見ると、 どうしたのと? 聞くので、

先生に、おばちゃんと言ったら怒られた。

 

と言ったら、当たり前というじゃないの、とスタッフ

 

スタッフも女性、というか、うちのスタッフは皆、女性  私は孤立無援。 非常に立場が悪く。

 

41.195キロのマラソンをダッシュで10週して、腕立て、腹筋を500回ずつ、ベンチプレス200キロを10回したような、感じになりました。

 

最近は、女の人が強くなり、いい大学を卒業し、仕事も男以上に出来て、口も達者。

私みたいに、タダの老いぼれでは、太刀打ちが出来ません。

 

おばちゃん じゃなくて、お嬢様は自分のお城で、世の男性に采配を振っています。

 

お嬢、王城で立ち往生 なんてね。

 

次回をお楽しみに