はたらけど はたらけど なお わがくらし 楽にならざり ぢっと手を見る 

たはむれに 母を背負いて そのあまり軽きに泣きて 三歩あゆまず

友がみな我よりえらく見ゆる日よ 花を買い来て妻としたしむ

104年前の今日 石川啄木が亡くなりました。

上に書いた歌は、石川啄木の短歌ですが、本当に心に訴えるものがあり 人生って辛く苦しいものだ。
しかし、それでも、貧しくとも けなげに清貧。
そして人としてまっすぐに生きて行くのだと感じさせられる短歌です。

私が中学生のときに、私の爺さんが石川啄木の短歌を教えてくれて、人生と言うものはなあーっと 言って、人生の教訓やら薀蓄めいたことを語っていたものです。

私も石川啄木の写真を見て、この人は好青年だ。石川啄木はエライなー。この人は苦労をしたのだろう。
つらい日々を送ったのだ。きっと清廉で親孝行な人だと、大学生まで思っていました。

しかし、色々と調べてみると、石川啄木はトンデモねえー奴で、 若い時に結婚をして、母親とカミさんそれに子供も北海道に置いて、東京にいる先輩の金田一京助を頼って生活するのですが、

家賃は踏み倒す、転職は繰り返す、金は借りる、金は返さない、平気で嘘を言う、仕事はしない、女を買う、
必死で出社間もない会社から前借りをする 酒を飲む 友達にいい顔をしたい為に、高級料亭や吉原に遊女を買いに行く また借金をする 母親とカミさんには金を送らない。 怖い相手には勘弁してくれるまで、うそ泣きをする。有力者にはカワイコぶって懐に入る。   

先輩の金田一京助はそんな石川啄木を心配をして自分の大事な大事な 蔵書を売り払い、溜まりに溜まった家賃の支払いをしろと、石川啄木に金を渡しますが、石川啄木は家賃を払わず、その金で、自分より下と見た者におごり 酒、女と使い果たし 金田一京助には嘘を言います。金田一京助は石川啄木は余りにも嘘、たかり がひどいので石川五右衛門の子孫では無いかと本気で思ったそうです。

ちなみに金田一京助は超有名な言語学者です。息子さんは金田一春彦で この方も超有名な言語学者です。

金が無くなった石川啄木は、いろいろな、場所で頭を床にこすりつけながら懇願して金を借り、やっと借りた金は、仕送りせず、女を買い、そして読めない高価な分厚い英語の本も買い、これ見よがしに持ち歩き、カッコをつけたのです。
誠に馬鹿です。

もっと凄いのは、石川啄木は北海道にいたときに、小奴(こやっこ)という遊女と恋に落ちたのですが、横恋慕する奴が居て、小奴に話をつけるから譲っても良いと なんと金で小奴を売り、小奴は傷心し、心底 恨みました。鬼畜です。

石川啄木はその金で東京に来たのですが、何と売り飛ばした小奴に手紙を書いて、金が無くて困っているので金を送って欲しいと懇願したのです。

小奴は、どうしたか。  

金を送ってやったのです。   なんとも昔の女性は・・・。

送って貰った金を石川啄木は、借りた金 会社の前借り分 家賃の支払い 北海道にいるカミさんに仕送りした。
 のではなく。女郎屋通い くだらない友達に散財してしまうのです。 

本当に馬鹿な事はこれからで、英語が出来ない石川啄木でしたがローマ字は書けたのです。

ローマ字で日記を付け そして今まで、売春宿で買った女たちとのプレイの詳細を書いたり、人の悪口を書いたりしていましたが、石川啄木が死ぬ前に、奥さんにローマ字で書いたノートは焼いて欲しいと言ったそうですが、奥さんは高学歴だったので多分ローマ字は読めたと思います。

また、金田一京助が焼かないで欲しいと言ったらしく悪行と鬼畜ぶりが明らかにされてしまいました。

また、几帳面な性格で、誰からいくら借りたかを、ちゃんとノートに細かく書いて残していましたが、ほとんど返済はしていませんでした。 

石川啄木が亡くなった時に、香典が入りましたが、その香典の金額が生涯で一番多い金額だったそうです。

石川啄木の歌で

 一度でも我に頭を下げさせし人 みな死ねと いのりてしこと 

という物があります。なんという おぞましい歌でしょうか。

この歌は簡単に言うと、
たった1回でも相手にお願い事をして頭を下げなければ、ならなかった時 その相手が死ねば良いと思って祈っている。
ということでしょうか。

なんですか こいつ。

石川啄木はどういう訳か、友達に恵まれ 26歳の若さで逝ってしまいました。

26歳とは余りにも若いですね。

しかし、石川啄木の短歌には、貧しい庶民の一瞬を えぐり掻き取る様な重量感のある写実性があります。
やはり   彼は天才だね。   借金魔で、どーしようも無い奴だけど。

天才というものは若い時に物凄く ヤンチャをして、さっさと居なくなってしまうのでしょうか?

今日はかなり、長文になってしまいました。  疲れたでしょう。

私も疲れて、お腹が減りました。これからご飯の用意をします。

ご飯を 炊く僕(たくぼく) なんちゃって。

Takuboku_Ishikawa
 

こういう 才能がある 好青年風にダマされてはいけません。
近づいてもいけません。

やけど しますよ。