カワウソ祭りで偲んで飲んで東京パッシング ダッサーイ

私のブログでたまに出て来る。正岡子規の俳句がありますが、正岡子規は獺祭書屋(だっさいしょおく)主人と名乗り、今から113年前の今日 正岡子規が亡くなった日を獺祭忌(だっさいき)というそうです。

そもそも この難しい漢字の獺祭(だっさい)は中国からきた言葉で、川にいるカワウソが捕えた魚を川岸に並べて神様にお供えをしているように見えると言う意味らしく、そこから、別の意味で、詩文や俳句を作る時に、座っている周りに参考とする沢山の本や資料を並べるという意味もあると書いてありました。

正岡子規も俳句を作る時に、病に伏せている寝床の周りに沢山の本を並べていたのでしょう。

と、ここまでは正岡子規の話

続いては、最近売れに売れている。日本酒の獺祭の話

この獺祭は、昔からあったお酒ではなく、日本酒メーカー(旭酒造)は戦後の会社ですが、他の酒造メーカーと違い、普通酒を作らないという経営理念で、酔うため売るための酒ではなく、味わう酒という事で、かなりの生産コストと思い切った方法で日本酒を作っているようです。

思い切った方法と言うのは、普通 日本酒は杜氏という全責任を任されている人がいますが、この旭酒造は杜氏がおらず、醗酵状態を社員が醸造管理をして、データ管理はパートのオバサンがしているといいます。

日本酒造りもここまで来たかと言う感じがします。

このお酒の獺祭という名前は、旭酒造の場所が玖珂郡周東町獺越(おそごえ)であったため獺越(おそごえ)の獺を使ったという事と、カワウソが捕えた魚を並べたという由来ともありました。

以前、地方の頑張っている企業は、地方で有名になっても、東京で有名でなければ全国制覇出来ず、何が何でも東京の丸の内 新宿 銀座 日本橋に拠点を持って製品を売らなければならないと言う風潮がありましたが、最近では、地方の企業は、東京に出るという事は重要視せず、地方からそのまま、海外進出するという動きが多くあり、この様な動きの事を東京パッシングと言います。

東京をパスもしくは無視して海外に出て行く事を言い、獺祭もアメリカ、フランスなどで爆発的に売れ、余った分が日本で消費されています。

ですので、この獺祭というお酒は、もの凄く手に入りづらく、値段もフザケルなよーというくらい、高価です。

手に入れるためには、神様にお供えをするように1万円札 千円札を何枚も机の上に並べなけらばなりません。

ウーム 720ml 37,800円 今日の夜 私はカワウソになった夢を見るでしょう。

仲間のカワウソにそんな、高い酒を買いたい話をブログに書いて、馬鹿じゃないの。

いつもは、安酒を飲んでいるに、ダッサーイ。

悔しくなった私は、そんな事を言っているおまえらは、カワウソー(カワイソー)

カワウソ