10年ぶりの歯医者さん と モーリス・ラベル

以前から随分と歯の具合が悪く、今月の4日にオトレンでミルキーの飴を食べていたところ、虫歯に被せてあった物が取れてしまいました。

そこで、意を決して10年前にかかっていた歯医者さんに電話をすると信じられない事に月末の30日でないと、予定が取れないと言われてしまいました。

随分と忙しい歯医者さんだなと思いましたが、26日間も持たせる歯医者さんって、ドウなの? と思いました。 でも我慢をしていました。

昨日の午後、カミさんにその事を言うと、カミさんは自分が行っている歯医者さんに電話をすると、明日の午前11時に来て下さいと言われ、随分と歯医者さんによって違うねと思いましたが、今度は、そこの歯医者さんは暇すぎねえと、心配になりました。

今日の午前中に行くと、結構良い歯医者さんでした。

診て貰うとレントゲン写真では、神経を抜いたところが根元が腐っていて黒くなり、何ヶ所か抜かなければならないところがありました。 ヒエぇ-。

そういえば、夜のガスパールや、ボレロで、有名なモーリス・ラベルも虫歯で悩んでいたそうです。

一説によると。ラベルは50歳で総入れ歯だったといいます。

このラベルという人を調べると、作品からは想像が出来ない、挫折の人でした。

パリ国立高等音楽院で、有名なG・フォーレが教鞭を取るクラスを卒業したにもかかわらず、何回もコンクールに作品を出しては落選を繰り返し、何回も何回も挑戦をして、1位ではなく、やっと2位を取りました。

また背が低く、歯槽濃漏で息が臭く しかし物凄くオシャレでした。

生涯独身で何人もの女性にプロポーズをしますが断られました。すこしキモイ所があったのでしょうか。

後年、事故で脳に損傷を受け、死に際に際して、好きな女性が居ないので、代わりに家政婦さんにお礼を言いたかったと言うことですが、その家政婦さんは、ラベルが大作曲家という事も知らず、読み書きも出来なかったオバさんでした。

また、ラベルは日本の浮世絵が大好きで、日本の珍しい物を集めた部屋があったそうです。

ラベルの時代に現在の歯科技術があれば、もう少し楽しい人生を送れたかもしれません。

私も歯は大事にします。  歯医者さんに行ってハイシャ復活なんちゃって。