ちび寅くん
今日の読売新聞に小学校の少年が、青いダボシャツ、腹巻、雪駄、中折れ帽子、そして鞄を持って、柴又の街を歩いている写真がありました。どう見ても、フーテンの寅さんです。

この少年は、小学校5年生で10歳 男はつらいよの、フーテンの寅に憧れて、こういう出で立ちで、よく歩いているそうです。

地元ではちび寅くんと呼ばれて、結構人気者だそうです。この子は小学校1年の時から、男はつらいよの映画を見て以来、すべてのシリーズを見て、寅さんに憧れたそうです。珍しい子供も居たものです。

寅さんに憧れて寅さんの格好をして柴又の町を歩くのは結構な事ですが、ちび寅くんの家は、千葉県野田市だと言う事で、寅さんの格好で柴又まで電車に乗って来るのでしょうか?

また、この子の言うことが、大人っぽいです。

大原麗子さん演じるマドンナ役に振られるシーンで、この子は自然と涙が出たそうです。

その時に、「寅さんって、振られている様で、振られてはいないんだよね。好きな人の事を思って、自分で身を引いちゃうからそう見えるだけ。そこがカッコイイ」と言っています。

クーッ。わかっているねえ 君 そうなんだよ。

耐えている男がカッコイイと自分で思っている寅さんが馬鹿に見えるけど、実は相手の事を考えて、自分とは不釣り合いだし、経済的にも一緒に居たら泣かせてしますし、不幸にしてしまうという事を考えた寅さんの気持ちを、よくぞ、とらえてくれたと思って、オジちゃんもうれしい。

小学校5年生にして、寅さんの心が判ると言うのは大したもんだねえ。

この記事を書いた筆者は最後に、「憧れの寅さんのように恋をするのはまだ先のことになりそうだ。」と書いてありました。そんな事は大きな世話だよなー。ちび寅くん。

それを言っちゃー おしまいだよ。