83才の女子高生

スポニチの報道で、上中別府(かみなかべっぷ)チエさんという方のニュースがありました。

上中別府チエさんは,83歳の女性です。その方が、女子プロ野球「ティアラカップ相模原大会」の試合前に始球式を行ったそうです。

上中別府チエさんは、神奈川県の川崎市立高津高校定時制に通う“83歳の現役女子高校生です。83才なので背番号は83のユニフォームを着ています。上中別府チエさんが、始球式をする時に、スタンドには日頃「チエさん」と慕う高津高校軟式野球部員や同級生、先生たちも応援に駆け付けました。

上中別府チエさんは「無事に始球式を終えられて満足しました。球種はストレート。始球式のために練習したんですが、出来栄えは80点。マイナス20点はキャッチャーに届かなかったことですね」と笑顔で話したと言うことです。

上中別府チエさんは、戦争の為に満足に勉強出来ずに成人となり、2人の子供を授かって今は孫やひ孫もおりますが、「学びたい」いう気持ちが強く、76才の時に夜間中学に入学し、その後、川崎市立高津高校定時制に入学をして、勉強に励んでおりましたが、書道部、華道部に所属をしてました。

昨年の秋に軟式野球部の顧問と部員から懇願をされて、軟式野球部に入りました。今年の全国高校定時制通信制軟式野球選手権大会県予選1回戦で、最終回に左翼の守備につき公式戦初出場を果たしたほか、決勝戦では大事な場面で伝令を務めるなどチームには欠かせない存在となっています。

私はこのニュースを見た時に、感動をしました。戦争で青春がなくなり勉強も続けられず、生活の為に苦労をして子供を育て自分を犠牲にしている人生に疑問を持ち、新たに夜間中学、夜間高校に入り勉強を続けるという姿勢に頭が下がります。

やはり勉強したいという気持ちは、歳は関係は無いのですね。

いつでも勉強は出来ます。ただ、勉強をする気持ちがあるか、無いのか、という事だけです。83才で高校生にまじり、グラウンドに立つと言うことは、カッコイイです。スゲーカッコイイ。憧れます。

失われた青春を取り戻す為に、人がどのように思うのかは関係がありません。

私も上中別府チエさんの事を知って、勇気が出ました。ありがとう。上中別府チエさん。