死亡消費税

なんだこれ? と思われる方も多いと思います。

東京大学の伊藤元重教授が「社会保障制度改革国民会議」という長い名前のところで提唱をした、新しい税金の名前です。 伊藤教授は、人が亡くなった時に、一定の税率をかけて残った財産に徴収をする税だと言っています。

普通、人が亡くなった場合、相続税で徴収をする訳ですが、全国民が相続税を払っている訳では無く、一部の財産がある人が国に相続税を払えと脅されて、何百年も続いた名家や伝統技術を持っている家が潰れました。 これをすべての日本人に当てはめ、人が亡くなった時に消費税をかけて、巻き上げると言う事です。この死亡消費税をかければ、不足している財源が穴埋め出来ると言っています。まったく、トンデモナイ事を言い出しました。

この教授は、たとえば、ある人が60才で定年して85才で亡くなった時、年寄りといえども、物を買いますから、消費税を払います。 しかし物凄いケチな老人が倹約をして物を買わなければ、消費税が取れずにいずれ亡くなり、本来取れた、消費税が取れない。 ケチな老人は少しばかりの財産を残しますが、相続税の対象となる金額にならない場合が多く、だから、死んだ時に消費税をかけちゃえ、という事らしいのです。

この東京大学の教授はバカじゃねえのと思います。 もしこの死亡消費税が導入されたら、ケチな老人は気前よく使ってくれて、亡くなる時には財産がスッカラカンになるのでしょうか? 

もし働き盛りのお父さんが亡くなった時に、残った財産で家族が再建を計る事が出来なくなるでしょう。 こんな税金があれば、死ぬに死ねません。 救いはまだこの、死亡消費税が研究段階だと言うことです。

しかし今、日本の状況は国債発行高が1000兆円を突破し、危機的状況にありますので、近い将来、認められて課税されるかも知れません。 そうなった時には、ええじゃないか、ええじゃないかと騒いで、国外逃亡しましょう。

オトレンもついていきます。南洋の島あたりで、のんきにしていましょう。 多分、日本の税務署員が来て、死んだら納税しろと言うと思いますが。