イタリア元首相 御乱心の老害

8月1日、イタリアの全首相 ベルルスコーニ氏が禁固4年の実刑判決が下りました。

この判決の内容は、脱税という事でしたが、他にもイタリアの新聞は、イタリアを財政破綻の危機に追い込む 乱交パーティー 買春 差別用語 イタリアのイメージを著しく損ねたと書いています。

ベルルスコーニ氏の行動は、我が国の首相と比べると、 段違いに面白いです。

我が国の首相は1年ごとに交代をしています。党が代わっても総理大臣が代わっても、やっている事は、日本と中国、韓国の問題、年金問題、原発の問題、日米の辺野古などの問題 等々で忙殺され誰がやっても解決出来ず、現在に至っていますが、ベルルスコーニ氏の様に3期も続けていないので、外国のメディアは、日本の首相の名前など覚える気は初めからありません。

そこへ行くと、ベルルスコーニ氏は、派手です。今は27歳のフランチェスカ・パスカルさんが恋人で、小柄な女性ですがベルルスコーニ氏は整形 植毛までして頑張っています。

また、選挙期間中、「同性愛者よりも、美少女好きの方がまし」 と発言。 それから自分の持っているテレビ局でショーガールだった女性を州議会議員にさせた事もあります。

買春に関しては、「買春の支払いは困っている友達を助ける贈り物」 と言って物議を呼びました。

乱交パーティーで数十人の裸体の女性と性的な行為を繰り返し、その時に知り合ったカリマ・マフルーグという女性が後に逮捕をされると、警察に電話をして釈放させたりしました。

また、イタリアではレイプ事件が多いと言う事を報道機関に言われ、ベルルスコーニ氏は「イタリアにはかわいい女の子がたくさんいるのでレイプ事件をなくすことは無理だ。」と述べ、これも問題になりました。

極めつけは、オバマ大統領のことを報道陣に聞かれると、「彼は若くてハンサムだ。それに日焼けしている。」と述べ、続いて「ミシェル夫人とオバマ大統領はビーチに日光浴に行った。だから奥さんも日焼けしている。」 またイタリア中部地震の被災地 ラクイラで、救護活動中の国際赤十字の黒人職員たちに対して、「いい色に焼けていますね。私もあなたの様に日焼けしたい。」と言った事で、人種差別と物凄く批判されました。

まったくやりたい放題ですが、何か笑ってしまいます。自分の国では無いので笑えるのでしょうが、これに比べて、日本の首相はまだマシだと思いますが、何か今の日本の首相は今ひとつ迫力が感じられません。

しかし、昔の日本の首相も負けてはいません。

昔、西武の堤康次郎は、お手伝いさんから華族、女子社員 部下の妻 看護婦 マッサージ師 乗っ取った会社の社長夫人 秘書 別荘管理人 女優 を含めて正確な数は本人にも判らず、認知した子供は12人だが 実際には100人を超えるはずだという説もあります。

葬儀には堤康次郎そっくりの子供の手を引いた女性が行列を作ったと言われています。

それから、三木武吉という三木元首相の父親で、自由民主党の最大の功労者と言われている人ですが、この人が立ち会い演説会で福家俊一という人から、君は妾を4人も持っていてけしからんと言われると、「失礼ながら、4人では無く、5人でございます。」と言ったそうです。最近では、鴻池という自民党の議員が、議員宿舎に愛人を囲っていたと報道されていましたが、随分とスケールが小さい話です。遊ぶのならば、自分の金でやって欲しいもので、議員宿舎なんかでチマチマやって欲しくはありません。私はベルルスコーニ氏や堤康次郎氏 三木武吉氏のように、浮気 乱交パーティー 買春をやったり、 差別用語を言ったりするのを良いと言っているのではありません。 それは大変けしからん事です。

しかし、ただ、うらやましいだけです。