毎月28日は、鶏の日だそうです。

私は鶏の事を思うと、昭和30年代の事を思い出します。その当時まだ新宿も今の様に発展はしておらず、呑気な物でした。

当時、近くに花園神社と言うところが有り、その神社のお祭りで、鶏のヒナを友達が買いました。友達はその鶏をかわいがり、雄の鶏だったので、物凄く大きくなって友達の家族も、迷惑になったそうです。

友達はその鶏をコッコと名付けて、小学校から一目散に帰宅してコッコと遊びました。ある日の事、私が、その友達の家に遊びに行き、コッコは何処にいるのと、私が聞いても、コッコは居ません。友達は母親にコッコはどうしたのと聞いても、母親は逃げたと言いました。

次の日、小学校に行くと、友達は、目を真っ赤にして、登校して来ました。どうしたのと聞くと、コッコは夕飯のおかずになっていたらしいのです。嘘でーと、私は叫びましたが、それでお前、食ったのかと聞くと、食った。と言い、コッコの味はどうだったと聞くと、コッコか、スーパーで買った肉か、わからんけれど、悲しかったと言っていました。

学校の帰りに、2人で花園神社に行き、縦笛を吹いて、どういう訳か、コッコの葬送曲という物をつくり、吹きましたが、メチャクチャな曲で、2人でコッコを思い出し泣きました。昔の話です。その友達も、小学校を途中で転校をして今何処にいるか判りません。いつか、その友達を探し出して、音練で2人で縦笛を吹きたいと思っています。